この世の中に、タンクトップが似合う映画ランキングがあったら、1000年間は不動の一位に鎮座しそうなのが「ダイ・ハード」である。
ハゲ界トップとして30年間も生き馬の目を抜くハリウッドで活躍し続けるブルース・ウィリスは、何とも佇まいが素晴らしい俳優である。ハゲ界第2位のニコラス・ケイジの活躍が霞んでしまうのほどの、ハゲっぷり・・・・、ではなくて、活躍ぶりである。
タンクトップは、ブルース・ウィリスの素晴らしさを凝縮したような衣装であると言える。
ぶっきらぼうで、ハードなアクションをこなすはみ出し者の刑事。
これが背広だったり、Yシャツだったりしたら、ここまでの雰囲気は出せなかったのではないかと思う。
多分、制作者はさまざまな衣装を検討したハズである。反対意見もあったに違いない。その中で、このキャラクターには、タンクトップが一番似合うんだぁ…という強烈な意思表示を読み取ることができる。
豪華絢爛な衣装だけが素晴らしさの基準ではない。アカデミー衣裳デザイン賞に選ばれたものだけが素晴らしい衣装ではない。「ダイ・ハード」の衣装は、映画史に残る素晴らしいアイデアだったと思う。
それでは、ネタばれになるので、この辺で・・・。

